愛知県サロン業を応援する地域密着型サービス

50代・60代の白髪染め事情|頻度・費用・美容院と市販と専門店の違い

白髪染めは一度始めると、数週間おきに何十年も続きます。50代・60代になると「このペースと出費をいつまで続けるのか」と考える方が増えます。この記事では、染める頻度の目安、年間の費用、美容院・市販・専門店の違いを調査データで整理し、無理なく続けるための考え方をまとめます。

  • 白髪染めの頻度の目安と、頻度別の年間費用
  • 美容院・市販(自宅)・白髪染め専門店の違い
  • 物価高のなかで、みんながどう通い方を変えているか

白髪染めの頻度の目安は4〜8週間に1回。年間費用は通い方で数万円変わる

先に答えを書きます。

  • 頻度:染め直しの間隔は4〜8週間に1回が一つの目安です。根拠は髪の伸びる速さです。花王のヘアケアサイトによると、髪は1か月に約1センチ伸びます。つまり染めてから1か月で根元に約1センチ、2か月で約2センチの染めていない部分が出てきます。1センチで気になる方は4週間、2センチまで待てる方は8週間、という計算です
  • 費用:1回あたりの平均は、理美容室で6,228円、カラー専門サロンで3,336円(いずれも女性。リクルート「白髪・グレイヘアに関する意識調査2025」)。同じ頻度でも、どこで染めるかによって年間で数万円の差が出ます

「何週間おきが正しい」という決まりはありません。白髪の量、分け目の位置、髪の明るさ、そしてご本人がどこまで気になるかで変わります。生え際や分け目に白髪が集まっている方は短めに、全体に散らばっている方や明るめの色にしている方は長めになる傾向があります。

頻度別の年間費用(試算)

上の調査の平均額に回数を掛けた単純な試算です。実際の価格は店舗・メニュー・髪の長さで変わります(2025年調査時点の平均額による目安)。

染める間隔 年間の回数 理美容室(1回6,228円) カラー専門サロン(1回3,336円)
4週間に1回 13回 約81,000円 約43,000円
6週間に1回 約8.7回 約54,000円 約29,000円
8週間に1回 約6.5回 約40,000円 約22,000円

理美容室の金額には、カットなど他のメニューと一緒に受けた場合の違いが含まれている可能性があります。ご自身の通い方に当てはめるときは、いつもの会計額で計算し直してみてください。

白髪染めは何歳から何歳まで続くのか

同じ調査(2025年7月実施・全国20〜69歳の男女・本調査1,031人)では、次の結果が出ています。

白髪対策を始めた年齢(平均) 続けたい年齢(平均)
女性 42.9歳 69.6歳
男性 40.3歳 62.1歳

女性の場合、平均で26年あまり。仮に6週間に1回のペースで続けると、生涯で200回を超えます。50代・60代は、その折り返しから後半にあたります。1回の金額の差は小さく見えても、残りの年数で掛けると無視できない額になります。通い方を一度見直す価値があるのは、このためです。

美容院・市販・白髪染め専門店の違い

選択肢は大きく3つです。それぞれ、得意なことと手間のかかるところが違います。

美容院(一般の理美容室) 市販のヘアカラー(自宅) 白髪染め専門店・カラー専門店
誰が染めるか 美容師 自分(または家族) 美容師
1回の費用の目安 女性平均6,228円 薬剤代のみ。3つの中で最も低い 女性平均3,336円
かかる時間 カットなど他のメニューと合わせる分、滞在時間は長くなりやすい 自分の都合のよい時間にできる。準備と片付けが必要 染めることに絞るため、滞在時間は短め
色や仕上がりの相談 髪型全体とあわせて相談できる 自分で選ぶ カラーの範囲で相談できる
カット・パーマ 同時にできる 扱わない店が多い。乾かす工程を自分で行う店もある
手間のかかるところ 費用と時間 後頭部の塗り残し、浴室や衣類の汚れ、薬剤選び カットは別の店で受ける必要がある

(費用は前掲のリクルート調査による平均。2025年時点の目安です)

白髪染め専門店は、メニューを白髪染めに絞ることで、美容師が染める形を保ちながら価格を抑えた業態です。愛知県では「カラーのちから」という専門店が出店決定を含め31店舗(2026年9月時点)まで広がるなど、この数年で身近な選択肢になってきました。

どれが優れているという話ではありません。髪型も含めて一人の美容師に任せたい方は美容院、費用を最優先する方は市販、染める作業は人に任せたいが出費は抑えたい方は専門店、という向き不向きの違いです。

物価高で、みんなの通い方はどう変わったか

同じ調査で、物価高が白髪染めの頻度に与えた影響を聞いています。

  • 理美容室での白髪染めの頻度:「減った」15.5%、「増えた」9.2%
  • 自宅での市販ヘアカラーの頻度:「増えた」19.0%、「減った」11.1%

白髪への対策の組み合わせは次のとおりです。

対策の方法 割合 前年との差
サロン染めのみ 48.3% +0.9ポイント
自宅染めのみ 25.2% −2.2ポイント
サロンと自宅の併用 19.1% +3.3ポイント
その他 7.3% −2.0ポイント

増えているのは「併用」です。全体染めは美容院で、あいだの根元は自分で、あるいは専門店で、と使い分ける方が増えています。一つに決める必要はない、というのが今の実情です。

無理なく続けるための通い方の考え方

続けやすい通い方は、人によって違います。次の順で考えると整理しやすくなります。

  1. 年間でいくらまでなら負担に感じないかを先に決める。1回の金額ではなく、年間の総額で考えます
  2. 自分が一番気になる場所を確かめる。生え際・分け目だけなら、根元だけを染めるメニュー(リタッチ)で足りることがあります。全体を毎回染めるより費用も時間も抑えられます
  3. カットの周期と白髪染めの周期を分けて考える。髪型を整えたい間隔と、根元の白髪が気になる間隔は、同じとは限りません。別々の店で受けるのも一つの方法です
  4. 自宅で染める場合は、毎回の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を省かない。日本ヘアカラー工業会は、これまで問題がなかった方でも体質の変化で突然かぶれることがあるとして、染める48時間前に毎回テストを行うよう呼びかけています
  5. 染めるのをやめる・減らす選択肢も知っておく。白髪を活かした髪色に移行する方もいます。移行の途中の見え方は、美容師に相談できます

頭皮や肌に不安があるとき

染めた後にかゆみ、赤み、腫れなどが出たことがある方は、自己判断で続けず、皮膚科を受診してください。美容院や専門店で染める場合も、過去にかぶれた経験は施術の前に美容師に伝えてください。

よくある質問

白髪染めの間隔を空けると、何か問題がありますか

間隔に決まりはありません。空けた分だけ根元の染めていない部分が長くなるだけです。気になる度合いと費用のバランスで決めて構いません。

美容院と専門店を併用すると、色が合わなくなりませんか

使う薬剤や色の番号が店によって違うため、差が出ることはあります。併用するときは、前回どこで・何色で染めたかを美容師に伝えると調整しやすくなります。

年金生活になっても続けられる金額はどのくらいですか

家計によって異なりますが、前掲の試算では、カラー専門サロンで8週間に1回なら年間約22,000円、月あたり約1,800円が一つの目安になります(2025年調査の平均額による試算)。

まとめ

白髪染めの頻度の目安は4〜8週間に1回。費用は、理美容室とカラー専門サロンで1回あたり約2,900円、年間では数万円の差が出ます。
美容院・市販・専門店は優劣ではなく向き不向きの違いで、物価高のなかで増えているのは「併用」です。
1回の金額ではなく年間の総額と残りの年数で考え、肌に不安があるときは皮膚科・美容師に相談してください。

この記事は一般社団法人サロンシードが発行しています。当法人は、愛知県を中心に美容室の経営・雇用・集客を支える活動をしています。

本記事で紹介している「カラーのちから」は、株式会社graciautoが本部運営に関わる白髪染め専門店です。同社の代表は当法人の理事を務めており、当法人の関連企業にあたります。当法人は、愛知県で広がったこの取り組みを、美容室の新しい業態・雇用・美容師の復職の事例として紹介しています。

出典

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

白髪染め専門店のフランチャイズは儲かるのか。小規模美容事業として見るべき数字

美容室が地域の雇用をつくる|主婦・シニア・ブランク美容師が働ける店の条件

ブランク美容師が現場に戻るには|不安の正体と復帰しやすい職場の条件

PAGE TOP